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玄海樓店主のきまぐれなひとこと
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様々な古美術の分野がある中で、

「民芸」

という分野がある。


いわゆる

民衆達の為の芸術である。


その作品は
温かく、日常的なもので
理解されやすく、また好ましいものでもある。


鈴木大拙が見出したとされる「妙好人」。

さらに柳宗悦らによって
民芸運動が興った訳だが
その本質は何であろうか。

妙好人の彼らが
現在のように作品が高値で流通する事を
望んだであろうか?



古来から存在する王朝美術をはじめ、
高尚な芸術が数あるが、

現在、それらと民芸の位置付けは
正しいといえるだろうか?

価格の比較をしてみて
どう考えてもバランスが悪い。



万民平等と言われて久しいが、
民衆にスポットが当たり、
権利のみ主張し、義務や社会への貢献が
果たせない大衆の世の中であるからだろうか。


民芸に「署名」が必要だろうか?

民芸に「共箱」が必要だろうか?

高貴な物より高価な民芸があるだろうか?

普段の生活に使用できるものであるだろうか?



私は決して民芸を否定するつもりもなく、
嫌いでもありません。

むしろ、温かくて素敵な愛されるべきものだと存じます。

ただただ、あまりにも
解り易いということで
扱われることが多く、流通し、
価格が高すぎる事で
他の美術品との釣り合いがとれていないようで

残念に思えてならないのです。

そう思うと
他の美術品はいかに廉価であるか、と

強く思います。
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