玄海樓店主のきまぐれなひとこと
2012/02
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座右の銘、という訳ではないが、


私の所持する印の中に


「 我 従 好 処 」


という印がある。

 




売り物ではなく、

あくまで個人所有の印なので

深くは述べないが、


「自分は好む処に従う」


といった意味である。



この世界、

収集家は勿論、

愛好家の中にも

「これは名品だ」とか

「これだけの品なら欲しいな」

といった感情があることと存ずる。


方向的には

好む方向、といったところであろうか。



人への感情にも似た処がある。


例えば相手に好意を抱いていたとする。


少しでも近づき、また会話をしてみたい、と思う。


その相手が自分が尊敬できるような人物なら尚更だ。



ただし、上記2つの事に共通していえる事は、

単なる好きである、とか好き嫌いで

決定される方向ではない、という事だ。



「 真 ・ 善 ・ 美 」という言葉がある。

仮に個人的に好きであったとしても、

その方向がその三つを満たしていない、

方向的に間違っている、という可能性があるのだ。



およそ、真理的な部分を理解した上での


「好む処」なのである。


好ましいもの、とはそういったものなのであろう。



好きだから、欲しいから、といって

その対象になるものが手に入るとは限らない。

また、その執着によって

自分自身を見失う可能性も秘めている。



身の丈、とか分相応、わきまえ、といった言葉が

日本には存在する。



当人としてはあまり好きではない言葉であるが、

それは自分自身で感じ取らなければならないのかもしれない。



一歩、一歩、


順調に、かつ確実に


前進しながら


己を確かめ、成長し続ければ、


自ずと道が開け


そのキャパシティなるものが


広がるのであろうか。




いつの日か、


好む処が決して間違っていなかった、


これで良かった、と


胸を撫で下ろし、


歩んで来た事に誇りを持てる、



そうありたいと願っている。


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